食育基本法は服部幸應先生が提案してできた法律で、そのもとになったのは食育の三つの柱です。
一つ目はどんなものを食べたら安全か危険か、健康になれるかという食べ物を選ぶ力。
二つ目は衣食住の伝承、これは家庭の食卓での共食によって一般常識が培われるもの。
三つ目が食糧問題と環境問題。
これらを家庭教育、学校教育、社会教育というそれぞれの段階で教養として身につけられるべきことだとおっしゃっています。
男女差、年齢の経過や個人差ある症状別の栄養摂取の仕方、食べ方などの勉強も大事であることを含め、この三つの柱が非常に重要であるということです。
特に食糧問題というのは、安全保障の問題でもあり、日本の教育の中に食料自給率を考える時間がない。もし、食料がなくなったら?
そんな問いかけをあえてしていないのか。
平和ボケ、危機管理など全くない、安価な大量輸入の食生活に頼っている現状に私も危機を感じています。
何度かお目にかかる中で、今回は生命維持の原点である生まれたての子供が母親から貰うオキシトシンというホルモンについて、
力を込めてお話しくださいました。
こういう教養教育がすべての教育者が学び、伝えていくべきであると記されているにもかかわらず、残念ながらもう15年も無駄に経過して、
むしろ反対の方向へのスピードのほうが早い今。私達が掲げている、和食を教養教育へ。
本当の食卓力推進という目的は、身近な人を幸せにし、その永続のための継続活動が社会でなされていくべきと考えているということ。
ただただ、身近な人のための幸せを願い、進めていくこの活動が日本の健康社会を再生する唯一の手段だと確信しています。
身近な人さえも大事に思えなくなる社会へ向かっているとは思いたくはないですが、この孤食社会をなんとかしなければいけません。
止められないスピードで進んでいることは間違いがないですね。
服部先生のご協力・後援を頂きながら今後スピードを上げて進んでまいります。
この度、代表理事を務められているNPO法人 元気な120才を創る会でのお役を頂き、健康大国日本へ向かって私達が細かな動きを
させていただくことになりました。よろしくお願い致します。
協力:NPO法人 元気な120才を創る会 代表理事 服部幸應氏
一般社団法人 伝統美養食育推進支援協会 代表理事 毛利涼子