2月3日は節分。
そして、2月4日は立春です。
節分は、「季節を分ける」という意味があり、
春夏秋冬が始まる日(立春,立夏,立秋,立冬)の前日で、年に4回あります。
旧暦では、
一年が立春から始まると考えられていましたから、立春の前日の節分は大晦日に当たる大切な節目の日だったのです。
昔は、季節の変わり目には邪気が生じる。
と考えられていました。
節分の豆まきは、
中国から奈良時代に伝わりました。
「追儺(ついな)」「鬼儺(おにやらい)」という厄払いの儀式で、陰陽五行に基づいて宮中の行事として行なわれ、神社やお寺で鬼を豆で追い払う「豆打ち」が始まり、それが江戸時代に庶民に広がり「豆まき」の文化となりました。
大豆は、神社などで奉納される五穀(米、麦、粟、ひえ、豆)のひとつです。
豆は、「魔(ま)を滅(め)する」ということで、
豆には "穀霊" が宿ると信じられていたのですね。
鬼の語源は、陰や隠(おん)に由来していて、
隠れて目に見えないこの世のものではない邪気を表す。
とされていました。
災害・飢餓・疫病などの災いも人間の力を超えた邪気(鬼)の仕業と信じられていました。
昔の人たちは、豆まきをして、一年の邪気(鬼)を払って無病息災を願ったのです。
豆の他に、鬼の苦手な物とされるのが、
「ヒイラギの葉」と「イワシの頭」です。
ヒイラギのトゲは鬼の目を刺し、
イワシを焼いた臭気と煙で鬼が近寄れなくなるといいます。
ところで、
鬼はなぜあんな格好をしているのでしょうか?
陰陽五行の考えによると、
鬼が住むとされる「鬼門」は、
丑寅の方角なので、鬼は「牛(丑)の角」と「虎(寅)の牙」をもち、虎皮の縞パンツ姿というわけです。
では、
鬼はいつ?
どこからやってくるのでしょうか?
鬼が出入りする鬼門の丑寅は北東で、
時刻は、深夜2時~4時ぐらいです。
鬼のパンツというと思い出す歌があります。
歌のお兄さんが紹介された『鬼のパンツ』です。
https://m.youtube.com/watch?v=kxm4NMsxv3Y
原曲はイタリア歌曲『フニクリ・フニクラ』で、世界で最も古いとされるコマーシャルソングにもなった曲です。
https://m.youtube.com/watch?time_continue=195...
節分の日にふさわしい
小林一茶のほほえましい句をみつけました。
【三つ子さへ かりりかりりや 年の豆 】
小さな子どもが、お豆を食べる様子を優しくみつめている一茶の様子が浮かんできますね。
こんな句もありましたよ!
【お父さん いたくなかった 鬼役で 】
【節分の おに役 母がやればいい 】
【豆をまく 母から本気で逃げる父 】
今日は伝統に思いを馳せつつ、節分の豆まきを家族と楽しんで、立春(2月4日)=新しい春を迎えたいと思います。
鬼は外〜!福は内〜!
#伝統美養塾
#食卓和文化継承士
#キレイな日本人プロジェクト
#知的健康生活®︎
#季節のお便り
#節分
#豆まき
#鬼