尾庭 恵子
企業や学校で講演・研修を行っています。私の息子は先天性高度難聴というハンディをもって生まれてきました。彼を育てる中で、本当に大切なことは何だろうと、何度も立ち止まりました。発音や文法や日本語の習得はもちろん大切でしたが、もっと大切なのは、目の前の人と楽しむ心を育てることなのではないか。この「スキルやテクニックよりマインド」という発想は、どのような人間関係においても大切だと気づかせてもらいました。一方、1995年の阪神淡路大震災の経験と、2018年西日本豪雨の際の災害支援活動をきっかけに、防災士、防災介助士の四角を取得。「障がい」と「防災」と「日々の暮らし」が結びつき、防災とは日々の暮らしを整えることだと考えるようになりました。自分にも人にも優しい心豊かな暮らしが防災につながることをお伝えしていきたいです。共に学び、共に楽しみ、共に成長する時間をご一緒できると嬉しいです。
「東京からお味噌を作りに来る人がいるから一緒にどう?」と知人に誘われて出かけたのが2020年の1月のことでした。そこに毛利涼子さんがおられました。確かにお味噌をつくるのだけれど、この方は、単にお味噌作りを伝えているわけではなさそうだと感じ、なぜお味噌作りをしているのか、その先に何があるのか、その場で色々お聞きしたことを覚えています。その目的と理念と使命に感銘を受け、そこから協会の活動に加わらせていただき、発酵食品を中心とした日本の伝統食について、そして同時にファスティングの学びをすすめてきています。
私は自身の経験から、防災と、障がい理解と、食の3つを通して、人にも自分にも優しい社会をつくりたいと思い、活動してきました。日常の続きに、ある日突然、非日常が訪れることを思うと、特別なことをするのではなくて、日常をいかに丁寧に整えるか。普段からいかに想像力と思いやりをもって出会った人に関わるか。そして体と心の元になる食生活を大切に積み重ねていくかが大事だと考えています。そのための智慧が、日本の生活、文化の中には多くあります。自分が学び、実践するだけでなく、知った者から少しずつ、次世代に伝えていく活動をすることで、日本の知恵を繋いでいくことが大事だと感じています。
今日にも明日にも、どこに何が起きるかわからない現代の日本です。それぞれの場所で、身近な方とともに生き抜いていける社会にするために、必要な学びを楽しく、そして即実践できるような形でお届けしていけるように、自分の役目を見つけたいと思っています。
・防災士
・防災介助士
・ハイジ亭女将
・一般社団法人 日本美腸協会 美腸プランナー
・健康経営アドバイザー